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「リビングウィル」とは?

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「リビングウィル」とは?〜もしものときに備える、あなたの“意思”を守るために〜

「自分が病気や事故で話せなくなったとき、どんな医療を受けたいか、誰にどう伝えればいいんだろう…」
そんなふうに思ったことはありませんか?

私たちはふだん、元気に過ごしていると、将来の“もしも”について考える機会ってなかなかありませんよね。でも、突然の病気やケガ、年齢を重ねていく中で、自分の意思を伝えられなくなることは誰にでも起こりうることです。

そこで知っておきたいのが「リビングウィル(Living Will)」という考え方です。

◆ リビングウィルとは?

リビングウィルとは、「もし自分が意識を失ってしまったり、回復の見込みがないほどの重い病気になったとき、どんな医療を受けたいか、または受けたくないか」を、あらかじめ自分で書き残しておく書類のこと。

たとえば、「延命治療は希望しません」「最後は自宅で過ごしたい」「人工呼吸器は使わないでほしい」といった、具体的な医療の選択に関する希望を記すものです。

こうした意思を書面に残しておくことで、家族や医療従事者が“本人の気持ち”を正しく理解し、その想いに沿った対応をすることができます。

◆ なぜリビングウィルが大切なのか?

病気や事故で突然意識を失ったとき、人はもう自分の希望を口に出すことができません。

そんなとき、「この人はどうしてほしかったのか…」と、ご家族が苦しんでしまう場面は少なくありません。たとえば、延命治療をするかしないかという判断は、家族にとってもとても重い決断です。

もしあなたが「最期は自分らしく過ごしたい」「無理な延命治療は受けたくない」と思っていても、その思いが家族や医師に伝わっていなければ、あなたの本当の意思とは違う選択がなされてしまうかもしれません。

だからこそ、「自分の考え」をあらかじめ言葉にしておくことが、とても大事なのです。

◆ 日本におけるリビングウィルの扱い

日本では、リビングウィルに法的な拘束力はありません。でも、それが意味を持たないというわけではありません。

厚生労働省の「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」によれば、医療従事者は患者本人の意思を尊重することが推奨されています。

つまり、「書いてあること=絶対」ではないものの、ご本人の意思として大切にされるという位置づけです。

実際に、リビングウィルの内容をもとに、医療現場での判断や家族との話し合いがスムーズに進むケースも増えています。

◆ どうやって作るの?~リビングウィルの作成方法~

作成のタイミングは「元気なうち」が鉄則です。体調が悪くなってからだと、正しい判断が難しくなることもありますし、書類を作成する余裕がない場合もあります。

具体的には、以下のようなことを文章にまとめておくとよいでしょう:

  • 延命治療は希望するかどうか

  • 人工呼吸器や胃ろう、輸血などについての考え

  • 点滴や痛み止めの希望

  • 最期をどこで迎えたいか(例:自宅、ホスピス、病院)

  • 信頼できる代理人や話し合っておきたい家族の名前

もちろん、これは一人で考える必要はありません。信頼するご家族や、かかりつけのお医者さんと相談しながら、一つひとつ自分の考えを整理していくのがベストです。

また、リビングウィル専門の書式を提供している団体もあります。インターネットで「リビングウィル 書式 無料」などと検索すれば、ひな型をダウンロードすることもできます。

◆ 書いて終わりじゃない!定期的な“見直し”も大切

人生は変化の連続です。

年齢、健康状態、家族構成、価値観…時間が経てば、あなたの「こうしたい」もきっと少しずつ変わっていくはず。

だからこそ、一度リビングウィルを書いたあとも、定期的に見直しをすることが大切です。

たとえば、60代で元気なときには「できるだけ治療をして生き延びたい」と思っていても、80代になって介護が必要になってくると「もう無理はしたくないな」と考えが変わることは自然なことです。

そういった変化を反映させるためにも、毎年のお誕生日や健康診断のタイミングなどを見直しの“きっかけ”にするのもいいかもしれませんね。


まとめ:あなたの意思を、あなたらしく伝えるために

「リビングウィル」は、ただの書類ではありません。それは、自分らしく生きるための“意思表示”であり、家族や周囲の人たちへの“思いやり”でもあります。

今は元気でも、未来は誰にもわかりません。だからこそ、「自分のことは自分で決める」。その一歩として、リビングウィルの作成をぜひ考えてみてください。

「何をどう書けばいいの?」と不安な方は、まずは家族と“人生会議”を開いてみるところから。きっと、新しい気づきがあるはずです。

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